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自分を知ろう

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甲斐 睦興 M.D.

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 自分を知り、敵を知れば勝つと、孫子は教えたというが私はどうやらボンヤリと生きてきたようでこんな事はどうでもいいような気がする事が多い。しかし、人生にとって大事らしいということを考えたことは何回かあった。人々に伝えてあげたいという時も時々あった。見聞きした事を書く事にする。


 清水次郎長が喧嘩に強かったのは、自分より強い人とは決して立ち会わなかったからだという。相手が刀を下げれば、自分より強いと瞬間的に判り、一目散に逃げおおせたそうだ。


柳生十兵衛は本当に強かったらしいが、敵に殺されないように徹底的に作戦を練った。味方は少数、相手は多数の同様な忍者であった。まともに戦ったら勝ち目は無い。配下の者たちは興奮して真正面から斬り込もうと言うのを、十兵衛が懸命に静まらす。「陰の軍団」で何回も見たシーンである。 


 将棋の升田幸三八段と、おとうと弟子の大山康夫九段の対決は熱戦であった。攻めの升田は気っ風がよかった。「吹けば飛ぶよな将棋の駒に命をかけた男、、、」というような歌は升田を持ち上げているようだった。反対に大山は静かであった。結局、守りの大山が勝ち、名人になった。


 宮本武蔵は”倒す”とか”勝つ”とか言わずに、”殺す”という言葉を使っていたようだ。刀でも木刀でも真剣勝負であった。大事な果たし合いの前に神仏の加護を願わなかった。そうすると心が緩むから、ということであったが、戦いの場所を前もってよく調べ、自分に有利になるように計画した。

 佐々木小次郎との対決では、浜辺で海側にまわり小次郎には絶えず太陽の直射が当たるようにした。小次郎の物干し竿と呼ばれる長い剣に斬られないようにそれよりもちょっと長い木刀を使って勝やいなや、待たせておいた舟に飛び乗り、引き潮に乗って逃げた。剣術の技術だけで両者を比較すれば、五分五分ではなかったか、と言われているようだ。


 成功者は太っ腹であると同時に、細心の注意を払う。

宮本武蔵も然り。破傷風菌の純粋培養をしたり抗血清を作った北里柴三郎もそうだと言われる。


 偉人は英気を養う為によく寝たようである。源義経、ナポレオンは合戦の前に熟睡した。決闘の浜辺に着くまで宮本武蔵は舟で寝ていた。若い小次郎より体力が劣っているので休養が必要だったに違いない。私も受験した若いときは、10時半までには床に入り、徹夜をしなかった。そのころが一番勉強できたようだ。


 リラックスすることも大事である。暴れん坊将軍(昔のテレビシリーズ)の刀を持った手元をよく注意してみたら、斬りあいが始まる前まで刀の柄を軽く掴んでいるようだった。テニスの打つところを見てもボールを打つ瞬間にラケットを強く掴むのではないかと、私は思う。常に緊張してラケットを絶えず握りしめ、肩に力を入れ続けたら、それだけで参ってしまう。


 殺すとか、戦うとか物騒な事を書いてきたが、「生存競争」「生き馬の目を抜く東京」という言葉もある。男が家を出ると、7人の敵が待っている、とも言われる。

 その反対に競争を否定する風潮もある。日本のゆとり教育がその例である。そのためか世界一位だった日本の子供達の学力は今や10何番かに落ち、中国、香港や韓国にとって代られた。アメリカはその中間である。

 アメリカでは出来る子はクラスから出され、学校の走り使いとか、絵を描いたり、学校新聞を作ったりしている。徒競走でもつまずいて倒れたクラスメートのところに駆け寄り、皆で腕を組んでゴールまでゆっくり走るというのが美談になっている。


 昔の日本では「お山の大将、我一人、あとから来るもの突き落とせ」と子供達が歌った。最近「なでしこジャパン(サッカー)世界一」のニュースがあった。終戦直後(1949年頃)の「フジヤマのトビウオ」(水泳)に次ぐ快挙である。日本人を元気にしてくれる。


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