St Lukes Clinic
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白衣症候群

 医師の診察室で血圧を測られると、家では正常な血圧が高くなると、ボヤく人が多い。

この人達は高血圧の薬を飲み血圧をいつも気にしているので、先生に叱られるのが怖く、緊張のあまり先生の前では血圧が高くなるのです。白衣を着た先生は怖い。


 看護師に血圧をとってもらう際はそれほどストレスを感じないようである。しかし、血圧の高い人にとっては緊張のひとときであるらしい。二回目にとってもらったときは血圧がだいぶ下がっていることもあるようだ。

 私の血圧は普段低めであるが、看護師に測ってもらったとき、どうゆうわけか高かったことがあった。何かの理由で興奮したと思い、気を鎮めて23分後にもう一度測ってもらったら、普段の血圧にだいぶ近づいていた。


 日本の医師は白衣を着ているが、アメリカでは白衣を着ない先生も居る。

精神科医は普段着である。私は以前、精神科医をしていたが、当クリニックでは心療内科をすることになり、日本の先生と同じく白衣を着ることになった。医学部学生のときは着ていたので、それ以来の初めてのことである。


 医学部卒業後、インターンの一年間は白い上着を着た。膝までくる長い白衣でなく、権威をしめせなかったと思う。今は白衣のコートを着ているが、私は血圧もとらないし注射もしないから、怖い先生ではないと思っている。


 権力のある人の前では、大抵の人はオドオドするようである。入社や入学の面接では我々はあがってしまう。街中で権力のある人といえば警官である。ポリスカーがそばに来ると自分が交通違反したのではないかと気になる。ドライブをし始めた頃、向こうにポリスが立っていると、そっちにほうに車が行ってしまうような気がしたことを覚えている。


 白衣症候群は日本のある心療内科医が勝手に命名したものである。正式な疾患名ではない。意味する所は、以前から見聞きすることであって、皆の共感を呼ぶものである。

同様な心療内科疾患名は結構多い。

 例えば、身だしなみ症候群、五月病、ブルーマンデー症候群、買い物依存症、帰宅拒否症候群、燃え尽き症候群、空きの巣症候群、引っ越しうつ病、昇進うつ病、青い鳥シンドローム、がインターネットに載っていた。


 ずっと前に私は、ハネムーン精神病を報告したことがある。何十人かの日本の若い青年男子にとってハネムーンは苦痛であった。ほかの人種ではそのようなケースが全くなかったのが興味深く思えたものである。


 最近の雑誌には、渡辺淳一先生が、主人在宅ストレス症候群という名前を書いている。週日は会社で大働きの夫が、週末は朝から晩まで寝転がっている。粗大ゴミである。

退職した後は毎日粗大ゴミになるから、老妻にとって見ていられなくなる。熟年夫婦の離婚の8割は妻からつきつけられるそうだ。貰った退職金も妻にもって行かれてしまう。やっとのんびりできると思った夫にとってまさしく東北の大震災一大津波である。


 まあ、人生の終着駅近くまでストレスにつきまとわれるばかりで、何々症候群という名前はこれからも出てきそうである。そして心療内科がもっと必要になる。

こうゆう悲観的なことで、このエッセイは終わるべからず。


 青い鳥症候群の話から元気をもらいましょう。

多分ご存知のように、チルチルとミチルが幸福の青い鳥を探しに遠くに出掛けたが、探せなかった。家に帰ってみたら、小さな幸せが待っていたという話でしたね。遠く方々中ありもしない幸福を探し歩くとヘトヘトに疲れ、青い鳥症候群になる。その代わりに、家で小さな幸せに気づくことが大事です。その幸せに感謝すると、感謝の良い波長が宇宙の良い波長と重なりもっと幸せになります。これは同調-共振-増幅の理屈に叶っていると言われています。

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甲斐 睦興 M.D.

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