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愛のキャッチボール

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甲斐 睦興 M.D.

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愛が進行する時は前述のようなツーカーがある。相手が自分の愛に答えてくれないときはキャッチボールにならない。愛というボールが相手のそばを通りすぎるとか,真っ正面に飛んでいっても、相手はさっとよける。または、壁に当たって自分に戻ってくるかもしれない。それを拾う自分は情けない気分になる。

 キャッチボールのためには、相手が投げ返すという意思がある。今か今かとまっているならば,返球ははやい。自分も早く投げる。

このやりとりが、光か電気みたいに早くなるとする。投げたと思ったら,もう返っているし,受け取った方も、返したと思ったらもう受け取っているような気になる。いつも、お互いにボールが自分の手の中にある。


 言い換えると、普通のキャッチボールは、ギブーアンドーテイクであり、アメリカの道徳である。とても早いのは、シェア(共有)であり、アメリカでは、宗教的な次元に入っているいるように、私は思う。愛のキャッチボールは、共有である。いつでも有るし、自分の自由になる。僕のものは君のもの,貴方のものは私のものという事になる。結婚のとき、それが法律できめられている。ぼくの財産も,借金もあなたのものだよ。貴方の場合もそのとおり。


 次に、普通のキャッチボールにもどる。愛を愛で返すほかに、「ありがとう」で返す事が多い。今回の会話を、No.13 からNo.17 まで5回書いている間,私はつとめて、ありがとうの返球を書いた。我々が自然に使う言葉だし、とっさの返事にはこれしかない。あなたがわたしにチョコレート買ってきて下さったから、わたし、ワインかってきてあげます、なんて、すこし現金すぎる。しょうがないからやってやるか、という風に見える。

 「ありがとう」には、すごいありがたみがある、と私はいつもおもっている。2-3年前だったか、小さな本に「魔法の言葉」として紹介され、「ありがとう」と口にだしていえば、なんでも望みが叶うという本がその後、何冊かでたことがあった。


 私の持論ひとつだけ、ご披露しよう。「ありがたし」は、「有り難し」と書く。「少年,老いやすく学なり難し」を理解するように考えると、「あること」、存在する事がむずかしいということである。

例をあげる。長崎の原爆で死の床にあった永井隆博士は、母に死なれた小さい子供ふたりに何もしてあげられない、と詫びたのである。子供達がいうには、お父さんがいきているだけで、幸せです,と。恋人や配偶者が、生きているのが大変なのに、いきているから、幸せということにつながる。こうなると、宗教的哲学的意味になってくる。我々はこんなことを意識せず、ありがとうと言う。このありがとうという返球は、すごい重さで自分にぶつかる、それを受けて、我々は満足するのではないか。単なる社交辞令に使っている「ありがとう」にこんな重大な意味が込められている。日本人は、言霊(ことだま)を信じているから、少しは理解できるに違いない。


 しかしながら、恋人が借金したり、病気になるかもと心配しだしたら、ノイローゼになってしまう。イエズスーキリストは、心配するな、心配は天の父にまかせろと、おおせられた。ノーテンキに生活するような性格を与えられているのである。

ノーテンキ、乾杯!

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