St Lukes Clinic
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中国人との付合い方


 最近、中国の台頭著しい。尖閣諸島に問題をおこしたら、今度は空母をつくるらしい。

どうも、傍迷惑と感じてる日本人が多い中、中国人との付合い方を考える。


 ある中国の友人と親しくなった時、突然彼が言った。

"アンタト俺ハ、兄弟ネ"

どうも、よく分からなかったのだが、中国の文化を知るにつれてその意味が分かってきた。中国人が義兄弟という場合、絶対の友情、信頼関係を意味し、それに命を賭けるのだ。それを" 侠"という。中国人はよくだまして利益を取るといわれるが、それは知らない相手であって自分の義兄弟には誠実をつくす。そういう人間対人間の信頼関係みたいなものがないと、社会はやっていけないのだろう。

中国の場合、その信頼関係の対象が日本人やアメリカ人と違うのだ。


 ビルマの竪琴という映画を中国の友人と見ていた時の事だ。舞台は第二次世界大戦のビルマ、進攻した日本軍は破れ、沢山の日本兵の死体が散乱する中、日本軍部隊は日本に帰ろうとする。すると、水島という上等兵は出家してビルマにとどまり同胞を弔おうとする。戦友達は、必死に説得しようとして叫ぶ。

"水島、一緒に日本に帰ろう!"

日本に帰りたい、しかし自分は屍となった同胞残してここをさる訳にはいかない、

水島は苦悩する….. 涙を誘うこの映画のクライマックスだ。

 ところが、中国の友人はここでいたく怒った。こんな事を言っているから日本人は甘いんだという。

一体、国家が何をしてくれるというのだ。中国では昔から今まで、国家は民を虐げ、虐殺してきた。国なんか信じちゃいけないんだ、との事。

 中国人は国家をはなから信用していない。中国人にとって国家とは必要悪でありこそすれ、決して頼るべき祖国なんかじゃない。その証拠に、金があれば時計はロレックス、金の指輪、ネックレスをしている。これは、いざ、政変があったら走って港まで行き、時計や貴金属を食料と交換し船に乗って海外逃亡しようと普段から考えているからだ。


 中国と中国人は違う。中国人が分布する国は中国だけではない。台湾、シンガポールなど複数の国にわたる。個人ベースで付合うと中国人ほどよい友人となる人種はいないのではないか。ただ、感覚が大陸的で日本人とはちょっとちがう。

ある日本人が人々に悪い陰口を言われ夜も眠れないほど悩んだ。すると中国の友人は尋ねた。

"ソレデ イクラ損シタ?"

いや、精神的に苦しいだけで別に経済的損失はないと答えると

"ジャ、ナゼ苦シム?"

大陸的感性もここまでくると立派です。


 中国人と義兄弟になったとなると、もはや、相手の物は自分の物、自分の物は相手の物となるらしい。私の中国人の友人は裸一貫で財をなし、それを騙されてスッテンテンとなりもう一度財を一から築き、それを失い、また財をなした。金持ちになる方法はよく知っており、ビジネス感覚も鋭い。

 一度、私は彼に言ってみた。もう、鳴かず飛ばずの医者なんかやめて、一遍大金持ちになってみたいと。

すると彼は ズズッと身を乗り出してこう言った。

"ソウカ!マカシテクレルカ?"

たしかに彼は私を大金持ちにはしてくれよう。なにしろ義兄弟なんだから。

しかし、なんだかものすごい事になりそうだ。

内科医 小林 恵一

聖ルカクリニック

1441 Kapiolani Blvd .,Suite #2000 Honolulu, Hi 96814

Tel 808-945-3719  Fax 808-945-3629

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